【日常】シンガポールに赴任している駐在員について思うこと*ブログ毎日投稿363日目



今日は仕事でふと感じたことを。



自分を客観視できているか

僕のブログの読者は、日本語で書いているので当然日本人ばかりで、中でも圧倒的にシンガポールの日本人の方に読んでいただいている。



そんな中こういったことを書くのは少々気が引けるが、いつかは書こうと思っていたのでブログを書き始めてからもうすぐ一年ということでその前に書き留めておく。



仕事で日本人の駐在員と接する機会は少なくないのだけど、彼らの言葉の節々にどこか



『シンガポールを含め、アジアの人たちを無意識に下に見ていることってありやしないか?』



と思うことが、かなり多くある。



『仕事がうまく進まない』とか
『生産性が低い』とか
『どうすればレベル・視野が上がるか』など。



そして、自分たちのことは棚に置いておいて『シンガポール人はXX、マレーシア人はXX、タイ人はXXだ』と無意識に決めつけて仕事している人ってすごく多い気がしている。



そういった人たちに向けて言いたい



『あなたは自分のコトしっかり客観視できてますか?』と。



例えば語学の面で言うと僕が知る限り、駐在員の中でもちゃんとコミュニケーションが取れる語学力を持った人って、



『ほぼいない』



お世辞にも流暢だと思える人っは本当にいない。



もちろんそんな人ばかりではない、っていう人いるんだけど、僕はおもいっきり思っている



『駐在員で流暢にコミュニケーションとれる人ってほぼいない』



もう一度言いたい



『自分のコトもっと客観視したほうがいい』



シンガポールは日本ではなく、日本人にとっては外国なのだ。



その時点であなたはシンガポールというビジネスの世界であなたの市場価値を示さなきゃいけないのだ。



もっと厳しいこと言うと



日本という市場、今属している会社の中で言うと、あなたはある程度の価値があるのかもしれない。



でもグローバルに戦っていかないといけない時代で、あなたの価値とはどれほどあるのだろう。



多くの日本企業が海外での売り上げを高めていかなければ行かない状況で、あなたには価値があるのか。



『本当によく自分のコトを客観視したほうがいい』



誰が合わせるのか

駐在員としてくる立場から、会社からいろんなミッションを背負ってくる人自体が少ないだろうけど、その中でも感じることがある。



多くの場面で『シンガポールの文化に合わせていかなければいけない』という日本人は多いのだけど、実際日本の働き方、日本の仕事の進め方、日本の考え方、日本のシステムをただ押し付けていないか?



ローカル社員に日本式の報連相なんて求めてないか?



もし逆にアメリカ企業が日本に進出してきて、アメリカ式のものを押し付けられたときには日本人ってどう感じるだろうか。



僕ら日本人はシンガポールという土地で、人様の土壌で商売をさせてもらっているのだ。



法律もシンガポールに則り、ライフスタイルもシンガポールに則り、考え方もシンガポールのそれを尊重して商売しないと発展もなければ、いい人材なんて集まらないのだ。



合わせるのは日本企業で働いているローカルスタッフではなく、人様の土壌で商売させてもらている我々外国人の方なのだということを今一度深く理解したほうがいい。



郷に入れば郷に従え。



アジアNo.1、世界No.2ではない

ざっくりとした切り口だが、僕ら日本人はもう一度再認識する必要がある



『日本はもうアジアNo.1、そして世界No.2ではない』のだ。



メイドインジャパン、ものづくり大国日本、こんな言葉を聞いてアジアの中でいまだにそれを信頼している人がどれだけいるだろう。



シンガポール一つとっても、日本企業になぜ優秀なローカルスタッフが集まらないか。



答えは簡単だ。



『日本企業に魅力がないのだ』



僕らがまず再認識しなきゃいけないのは



『日本はもうアジアNo.1、世界No.2ではない』



そのマインドセットって持てているか。



駐在員のやるべきこと

駐在員のやるべきことをいろんなところでいろんなことが言われている。



『ローカルスタッフのマネージメント』
『会社の現地化』
『日本本社とのブリッジング』




いやいや、そんなこと二の次。



まずは自分が任された領域で、圧倒的に成果を残していくことだ。



圧倒的な成果を残していくことで、自然とマネージメントや現地化などは自然に進んでいく。



間違っても自分を勘違いして



『マネージメントすることが仕事』
『現地社員の育成』




とか思っちゃいけない。



語学が出来ない時点でマネージメントもへったくれもない。
その時点でスタートははマイナス、グローバルプラットフォームでは使い物になっていないのだ。



出来ることは一つ。



1人1人が圧倒的な、そう圧倒的な成果を残すためにコミットして業務に取り組み、目に見える成果を残し続けるコト。



それぞれ駐在員一人一人が、圧倒的な成果を残していくことできっと日本企業のグローバル化の光が見えてくるはず。



僕も含めて、日本人が出来るコト、それは



『個人が圧倒的な成果を残していくこと』だ。



自分が何者でもない、グローバルスタンダードでは我々は使えない存在なのだ。





英語も中国語も出来なければ、なりふり構わず成果を残してそれをカバーするしかない。



頑張ろうみんなで。




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