【日常】シンガポールで見るローカルの舞台*ブログ毎日投稿9日目


皆さん舞台って好きですか?

日本では劇団四季などミュージカルに触れる機会はあったのですが、舞台というのはあまり縁がなかったです。

そして昨年人生で舞台というものをシンガポールで初めて見ました。
初めて見てからというもの、『舞台がこんなに興味深いものだと思わなかった』、まさにこの感じでした。

そしてシンガポールの舞台はいくつかあるようですが、僕が見に行っているのはAdrian Pang主催のPANGDEMONiUMってカンパニーのもの。

このカンパニーの舞台は、実社会で問題になっている『いじめ』や『うつ病』、『トランスジェンダー』などの社会的テーマなども扱っています。

舞台後は、お客さんとのディスカッションなどもあったり、この社会問題にどう一人一人が向き合って良い方向に考えていくかということを話したりもします。

シンガポールの良い、好きなところの一つですが、『国民一人一人が総じて、この世の中を皆でどうよくしていこうか』というマインドがあるような気がします。もちろんすべての人がそうではないですが、個人が声を上げてそれを冷ややかに見る人がいるというよりは、一人ではなく複数で声を上げて、周りの人たちはそれが良ければ大いに賛同し一緒にアクションを起こす。

そういった意味では、舞台という媒体を通じて、社会問題を解決していこうというHowはとてもいいものだなと思っています。

そしてお客さんの中にはかなり多くの欧米人もいて、その人たちは家族全員で見に来ます。そして舞台後にその欧米人と何気なく話した会話がとても印象的でした。

『こういった社会問題は、外で起きていることではない。明日にでも自分の家族に起こるかもしれないから家族でどう向き合っていくかを話したりするんだよ』と。

この言葉を聞いて、単純に素敵だなと思った。
家族と見に行くことで社会問題を他人事としてではなく自分事としてとらえる姿勢はすごく見習うべきことだなと思った。

この舞台は見るたびに、毎回いろいろなことを考えさせられます。

そして何より、キャストの皆さんが舞台の上で全力で観衆に訴えたいという思いをひしひしと感じます。

このエネルギーは、日常生活をなぁなぁに過ごしてしまうタイミングで素晴らしいパワーをくれます。

シンガポールは、マーライオンとか、マリーナベイサンズとかが注目されがちですが、シンガポールに旅行に来る際はローカルの舞台を見に行くのもいいと思います。

皆さんのシンガポールでの時間がより良いものになりますように。